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​プロフィール

蔵王一刀彫 ざおう彫刻工房代表

石橋 康宏(イシバシ ヤスヒロ)

1982年 奈良県生まれ

大学卒業後、自動車の営業マンを5年勤める

2010~12年 京都伝統工芸大学校 仏像彫刻科

2012年 奈良一刀彫師 神箸東林氏に師事

2016年 結婚を機に宮城県蔵王町へ移住し独立

 

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展示会・受賞歴

2012年 奈良県美術展覧会 彫刻の部 入選

    奈良一刀彫師三人による「奈良一刀彫・干支展」(奈良町資料館)

 

2013年 奈良県美術展覧会 彫刻の部 入選

 

2014年 漆作家二人と奈良一刀彫師による「三人展」 (なら工藝館)

    「てひとのて」出展  (奈良町物語館)

 

2015年 漆作家二人と奈良一刀彫師による「三人展」 (なら工藝館)

    「日韓国交正常化50周年記念 2015 日韓美術交流展 in 仙台」 (駐仙台大韓民国総領事館)

      

2016年 「蔵王一刀彫展」 (ございんホール)

     「2016 韓日美術交流展 in 全州 」 出展 (全北藝術會館)

 

 2017年 「精霊の作り人展」(みやぎ蔵王こけし館)

 

 2018年 藤崎百貨店で青葉まつりの期間 展示・実演 

      「木地の旅」展  (みやぎ蔵王こけし館)  

          

 2019年 藤崎百貨店 創業二百周年記念商品 立ちえびす 制作

     「蔵王一刀彫展」 (ギャラリー専)

2020年 工房に作品を展示販売できるギャラリーOPEN

2021年 蔵王町にある刈田峯神社樣に「蔵王​大権現像」を奉納

​成り立ちについて

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私は奈良県で生まれ育ちました。

大学卒業後、5年間自動車販売店に勤務していました。

車の営業にも慣れお客様も増えてきたある日、自宅で偶然目にしたTV番組で仏師養成の学校(後に仏像彫刻だけでなく陶芸や漆や竹工芸などの他にも色々な専攻があることを知る)の様子を見た途端、「伝統工芸をやる人がどんどん減ってきているこの現代、今自分がやらねばならない!」という気持ちが湧いてきて、仕事を辞め京都伝統工芸大学校に一念発起して入学しました。

学校では京都で活躍されている現役の仏師の先生方に2年間仏像彫刻の基礎的なものを教えていただきました。しかし、やはり学校を出てすぐにそれだけで食べていけるという甘い世界ではありませんでした。

学校を卒業後、仏師に弟子入りしたり、彫刻家の方のお手伝いをしたりして何とかして彫刻の道でやっていけるよう頑張っていましたが思うように進んでいきませんでした。

故郷の奈良に貢献したい気持ち一心で悪戦苦闘していた時、たまたま奈良の伝統工芸館にぶらっと入ると、そこの館長(のちにその方が師匠となる)から奈良の伝統工芸(奈良一刀彫、赤膚焼、奈良漆器等)の後継者育成制度を教えていただき、しかも運よく空きが出て追加で募集があるという朗報を知り、自分も応募し、見事採用された。館長(奈良一刀彫 五代目 神箸東林師匠)との出会いが奈良一刀彫への道を歩ませるきっかけとなったのです。

師匠には奈良一刀彫の歴史から技術的なこと精神的なことまで丁寧に教えていただきました。師匠は弟子たちのことをいつも一番に考えてくださり、「初心者の人ほど良い木を使うんやで〜良い木は誰が彫っても彫りやすいから。慣れてきたら癖のある悪い木でも彫れるようになるからな〜!」と普通は初心者には悪い木を使って練習させるようなイメージがありますが師匠は全く逆で一番良い木をいつも使わせてくださりました。そんな優しい師匠からいつも言われていたのは、伝統工芸を後世に伝えいていくことの大切さや面白さを君たち若い子らがやっていくんやで!と叱咤激励していただき自分もそういう人間になりたいと自分の人生の指針になるようなものを見つけることができました。

 

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京都の伝統工芸大学校専門学校で陶芸を学んでいた妻と出会いました。

彼女の実家が蔵王町で、窯元を開いていたんです。

彼女は家業である陶芸を継ぐため、そして私も妻との結婚を機に蔵王町へ移住しました。

正直、奈良の伝統工芸を通してふるさとに貢献する当初の意思もあったので、後ろ髪を引かれる思いでふるさと奈良を後にしました。

蔵王に移ってからは奈良一刀彫りの伝統を守るだけでなく、東北の人達に奈良一刀彫のことを伝えつつ自らその技法や技術を用いて新たに『蔵王一刀彫り』を立ち上げ東北の地に愛してもらえるような工芸にしていきたい、そして後世にその技術・技法・想いを伝えていくことに信念を抱いています。

2016年(平成28年)に工房を開き、今ではオーダーで製作を依頼されることが増えてきました。

「子供や孫が生まれたので贈り物にしたい」とか、「還暦を迎えた自分に贈りたい」、「大切な人や動物をなくしてしまったけど、その存在を近くに感じたいので彫刻にしてほしい」など、一人一人頼まれる方にはそれぞれの想いがあり、自分はその想いを形にしていくお手伝いができたら幸いです。

第一に喜んでいただけること、笑顔が見れることが何よりも嬉しいです。